二宮尊徳の教え「報徳」
尊徳肖像(廻村の図)二宮尊徳資料館所蔵
二宮尊徳の教え
報徳「徳を以って、徳に報いる」
物や人そのものにそなわっている「持ちまえ、取りえ、長所、美点、価値、恵み、おかげ」などを「徳」として、その「徳」をうまく使って社会に役立てていく(お返しをする)ことを「報徳」と呼びました。
万象具徳(ばんしょうぐとく)
「あらゆるものに徳はある」と考えました。これを「万象具徳」といいます。
積小為大(せきしょういだい)「小を積んで大と為す」
小さな努力をこつこつと積み上げていけば、いずれは大きな収穫や発展に結びつくという教えです。大事を成しとげようと思うなら、まず小さな事を怠らず努めることが大切です。
一円融合
すべてのものは互いに働き合い、一体となって結果が出るという教えです。例えば、植物が育つには、水・温度・土・養分・炭酸ガスなどいろいろなものがとけ合い、一つになって育ちます。どれもが大切なのです。
心田開発
やる気こそが復興の鍵となるという教えです。
報徳の道は至誠と実行
「報徳思想」とは「至誠(しせい)」を基本とし、「勤労(きんろう)」「分度(ぶんど)」「推譲(すいじょう)」を実行するという考え方で、この「報徳思想」を実践するのが「報徳仕法」です。二宮尊徳は報徳思想を広め、実践することにより、ききんや災害などで困っていた多くの藩や村を復興しました。
- 至誠 「まごころ」のこと。二宮尊徳の仕法や考え方、そして生き方の中心となるもの。
- 勤労 物事をよく観察・認識し、社会の役立つ成果を考えながら働くこと
- 分度 自分の置かれた状況や立場をわきまえ、それぞれにふさわしい生活をすることが大切。
また、収入に応じた一定の基準(分度)を決めて、その範囲内で生活することが必要。 - 推譲 将来に向けて、生活の中で余ったお金を家族や子孫のために貯めておくこと(自譲)。
また、他人や社会のために譲ること(他譲)。
二宮尊徳については二宮尊徳資料館へ
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更新日:2020年09月11日