2022年度

更新日:2023年05月17日

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2022-2023 展覧会

第31回企画展 引用のアート~写実、ポップ・アート、名画オマージュから贋作まで~

会期:2022年5月19日(木曜日)~7月18日(月曜日・祝日)

美術の基本であるスケッチや模写、構図の引用など、既存のモチーフやイメージを表現の素材として用いる「引用」は、古今東西、様々な芸術作品で使われています。近代では、日用品や大衆芸術を作品に引用するポップ・アートの手法や、素材や物体などのモノ自体を作品に貼りつけるコラージュなど、新たな手法により引用の表現方法も多様になりました。また、いつの時代も作家たちは過去の巨匠にあこがれ、名作を引用したオマージュやパロディ作品に取り組んでいます。創作において、引用は創造の源となる重要な手法といえます。

本展では、真岡市所蔵の久保貞次郎コレクションを中心に、引用をテーマとして、作家独自のアイディアや解釈によって、既存のイメージから新たなイメージを創り出した作品を展示します。模写や写実表現、ポップ・アートの手法による作品や、名画を引用した作品、さらには贋作まで、多様な引用の手法に注目しながら、アートと引用の関係を概観します。

 

 

<出品作家>※五十音順

靉嘔、池田満寿夫、磯辺行久、久保卓治、滝川太郎、富張広司、深沢史朗

 

主催:真岡市教育委員会

第33回企画展 吉原英雄 展

会期:2022年7月21日(木曜日)~9月19日(月曜日・祝日)

広島県出身の吉原()英雄((1931-2007)は、関西を拠点として国際的に活躍し、戦後日本の版画界において確固たる地位を築いた作家です。1955年頃からリトグラフの制作を始め、さまざまな版画技法の習得と開発に取り組みました。女性や静物をモチーフに、臨場感ある虚構空間を創出したことで知られています。また、長年にわたり京都市立芸術大学教授を務め、卓越した技術を惜しみなく若い世代へ伝えました。

本展では、真岡市所蔵の久保コレクションより、1960~1990年代の作品を展覧いたします。観る者を幻想的な空間へと誘う洗練された版画作品をゆっくりとお楽しみください。

 

<出品作家>※五十音順

ヘンリー・ミラー、吉原()英雄()

 

主催:真岡市教育委員会

芳賀教育美術展関連企画 歴代の知事賞展

会期:2022年9月22日(木曜日)~10月24日(月曜日)

真岡市ゆかりの美術評論家である久保()貞次郎()(1909-96)の提唱した創造美育の精神を受け継ぐ芳賀教育美術展は、今年度で36回目の開催となります。これまでに、最高賞である知事賞を受賞した作品35点を一堂に展示いたします。

歴代の知事賞展

主催:真岡市教育委員会、一般社団法人真岡青年会議所

 

芳賀教育美術展関連企画 もおか子ども美術館

会期:2022年10月27日(木曜日)~11月27日(日曜日)

子どもが自由に創作を行うワークショップフェスタ「描こう!つくろう!みんなの久保アトリエ」(9月25日(日曜日)開催)で制作・応募していただいた作品を子ども学芸員の協力のもと特別に展示します。ワークショップフェスタや子ども学芸員による作品鑑賞会、キャプション(解説パネル)の制作の様子も紹介します。未来を築く子どもたちの希望と創造力に満ちあふれた作品をお楽しみください。

 

【もおか子ども美術館 事業紹介】

2022年度の事業についてパネルで紹介します。また、応募作品9点に子ども学芸員が制作したキャプションを添えて展示します。

  • 会期:2022年12月9日(金曜日)~12月27日(火曜日)
  • 場所:真岡市役所 本庁舎1階 市民ロビー
もおか子ども美術館チラシ

<出品者>

40名

主催:真岡市教育委員会

第36回真岡市美術展 真岡市の文化財

会期:2022年12月1日(木曜日)~12月11日(日曜日)

今年の真岡市美術展は、昨年につづき 「真岡市の文化財」をテーマに、貴重な美術品を特別展示します。

36回美術展

<出品作家>※五十音順

家里松涛、小宅文藻、菅原白龍、田中正造、矢橋天籟

主催:真岡市教育委員会

第34回企画展 抽象画のひみつ~イメージの冒険~

会期:2022年12月15日(木曜日)~2023年2月13日(月曜日)
抽象画とは何でしょうか?抽象画とは、人や動物、植物、自然などが写実的に描かれているのではなく、作家の心の内面にあるイメージや感情、感覚、思考などを、点・線・面・色彩を思うままに使って表現した非具象的な絵画です。抽象画は20世紀初頭にはじまり、その表現方法は作家によって多様に展開していきました。何が描いてあるかわからないからこそ、見る人が自由に想像をふくらませて鑑賞することができるのも抽象画の魅力といえるでしょう。
本展は、「わからない」「難しい」というイメージの抽象画を楽しく鑑賞するポイントを紹介する展覧会です。真岡市所蔵の久保コレクションと宇佐美コレクションより、20世紀に生き、前衛芸術を志した作家たちによる表現豊かな抽象画約20点を紹介します。作家たちが創り出した不思議で奥深い世界を冒険するような感覚で、画面に隠された創作の秘密を読み解いてみましょう。
抽象画のひみつチラシ
<出品作家>※五十音順
池田満寿夫(複製)、瑛九、オノサト・トシノブ、木村利三郎、田辺和郎、殿敷侃、深沢史朗、元永定正
主催:真岡市教育委員会
第35回企画展 絵画で出会う女性たち
会期:2023年2月16日(木曜日)~4月17日(月曜日)
あなたは「名画」と聞いてどんな作品が思い浮かびますか。世界には数多くの有名な絵画が存在します。なかでも、名画と言われる作品には、女性をモティーフにしたものが多くみられます。たとえば、レオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》、サンドロ・ボッティチェリの《ビーナスの誕生》、ヨハネス・フェルメールの《真珠の耳飾の少女》など、今日まで多くの画家が女性を描いてきました。なぜ、画家たちは女性を描いてきたのでしょか。それは、描かれた女性が画家の大切な人であったり、女性特有の美しさに魅せられた画家もいれば、優雅で美しい聖母や神話の女神を描いたりとさまざまです。本展で紹介する女性たちもみな、作家の想いを託された表情ゆたかで魅力に満ちた女性たちばかりです。また、個人所蔵家の方からお借りした東郷青児の作品も特別に展示します。あなたも絵画の中の女性たちに会いに来ませんか。
絵画で出会う女性たちチラシ
<出品作家>※五十音順
靉嘔、池田満寿夫、小田まゆみ、北川民次、島州一、竹田鎭三郎、東郷青児、ヘンリー・ミラー、深沢史朗
主催:真岡市教育委員会