根本山自然観察センター 行事報告

更新日:2025年10月28日

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10月19日(日曜日)秋を探しに行こう 自然ミニガイド

「根本山ってどんなところ?」「観察会ってどんなことをするの?」と思っている初めての方でも来てもらえるよう、今回は1時間でのミニガイドを実施しました。
早速、秋を探しにセンターのすぐ近くの雑木林へ行ってみました。
 

コナラのドングリの写真です。
ドングリを拾う子どもの写真です。

林の中では、ボトッ、ボトッとどんぐりが地面に落ちる音がしています。足元は踏まないで歩くのが難しいくらい、どんぐりがいっぱいありました。ここにあるどんぐりは、細長いのがコナラ、まん丸なのがクヌギです。
 

朽ちた切り株に出ていたコフキサルノコシカケを観察している様子の写真です。
赤いベニタケの仲間の写真です。

次に見つけた秋は、ベニタケの仲間やコフキサルノコシカケ、キツネノタイマツのキノコたち。食べられたり、毒があったり、キノコはふしぎだからおもしろい。秋が深まると、きっとまた違うキノコが見つかりますよ。
 

カブトムシの幼虫を触る子供たちの写真です。
手のひらに集めたドングリやキノコの写真です。

堆肥場の落ち葉をよけると、大きな幼虫がコロコロ出てきました。これはカブトムシの幼虫です。幼虫が冬越しに入る前にちょっとだけ観察しました。来年の夏にまた会えるといいですね。その時は立派な成虫になってるはず!
黄色い花のヤクシソウやアキノキリンソウも見ごろでした。短い時間でも、身近な里山で季節を感じることができました。
 

10月7日(火曜日)おとなの自然観察 秋の花めぐり

ようやく朝夕涼しくなって、散策が気持ちいい季節になってきました。今回は、大人だけで楽しむ観察会。19名の参加者と秋の訪れを感じさせる草花や木の実を観察しました。
 

参加者とヤマハギを観察している様子の写真です。
ヤマハギの花の写真です。

ヤマハギ

秋の花と言えば、秋の七草を思い浮かべる人も多いでしょう。根本山にも秋の七草のいくつかが生育していて、そのひとつにハギがあります。根本山でもっともよく見かけるのは、ヤマハギ。車道沿いや明るい林縁でちょうど見ごろでした。
 

キバナアキギリの花を観察している様子の写真です。
キバナアキギリの花の写真です。

キバナアキギリ

サシバの谷と呼ぶヒノキ林内では、キバナアキギリが群生しています。花の色は黄色で、形はサルビアにそっくり。「子どもの頃、サルビアの花を採ってみつ吸ったよね。」と思い出話も出てきて、参加者同士の会話も弾みました。
 

ヤマハッカの花の写真です。

シソ科のヤマハッカ

青紫色の小さな花がかわいいヤマハッカは、散策路沿いで咲いています。好奇心旺盛な皆さんには、葉っぱをちぎって匂いを試してもらいました。「ん?ハッカの匂いする?」「するような、しないような・・・」 いえいえ、ヤマハッカはハッカの匂いがしなくて正解です。
 

眺めを楽しんでいる様子の写真です。
モミの木とつながるフジウスタケの写真です。

モミの木とつながるフジウスタケ

大人たちは花だけでなく、キノコ(菌根菌)と生きた樹木がお互いに栄養のやりとりをして成長を助け合っている話にも興味津々。
3種類の赤い実の食べ比べを楽しんだり、眺めのいい場所で休憩もしたり、「自然っておもしろいよね。」と、たっぷり2時間半、根本山の秋を満喫しました。
 


 

9月28日(日曜日)竹で月見だんごを作って飾ろう

今回は根本山産のモウソウチクとヤダケを使って、十五夜に飾れる月見だんご作りました。
 

参加者が竹を選んでいる写真です。

使う材料は根本山産のモウソウチクとヤダケです。さまざまな太さの中から、それぞれが好みの竹を選びました。
 

参加者が竹を切っている写真です。

モウソウチクの太さは10センチ以上あります。竹の重みでノコギリが挟まらないように注意しながら切りましょう。
 

参加者がテーブルの上で竹を組み立てている写真です。

ヤダケはおだんごに、モウソウチクは三方に見立てて作り、木工用ボンドで接着していると、切り口から竹のさわやかな香りがしてきました。切った材料をいろいろな形にアレンジするのが楽しそう。
 

竹で作った月見だんごの写真です。

月をイメージしたものや、山盛りのおだんごがとてもかわいい!
 

竹で作った月見だんごの写真です。

今年は竹の月見だんごで一味違ったお月見を楽しめそうですね。

今回は真岡市若旅にある鬼怒水辺観察センターで、水辺の生き物を観察しました。池や水路にはどんな生き物がいるかな。
 

水路で生き物を探している家族の写真です。

まずは自分で捕まえてみよう。
 

池のふちで水の中の生き物をすくっている子供たちの写真です。
網に入った生き物を取り出している親子の写真です。

目で見つけて網ですくうだけなく、水の中の草むらで網を揺すって上げると、思いがけない生き物が入っていることがありますよ。ミズカマキリやタイコウチ、ゲンゴロウの仲間が捕まえられるかも。
 

捕まえた生き物を観察している様子の写真です。

それぞれが捕まえた生き物を持ち寄っての観察タイムは、生き物シートを見ながら、みんなで生き物の種類と名前を調べました。
 

カムルチーの写真です。

カムルチー(ライギョ)の幼魚

ウシガエルのおたまじゃくしと魚の写真です。

ウシガエルの幼生(おたまじゃくし)とコイ科の幼魚

観察した生き物は次のとおりです。
水生昆虫は、ミズカマキリ、コシマゲンゴロウ、ミズムシの仲間。
魚は、ミナミメダカ、カムルチーの幼魚、コイ科の幼魚。みんな小さい魚でした。
エビカニの仲間(甲殻類)では、アメリカザリガニ、カワリヌマエビ類。どちらも外来種です。
ウシガエルの幼生(おたまじゃくし)やヒガシニホンアマガエルの両生類も捕まえることができました。
 

水槽をのぞき込んでアメリカザリガニを見ている子供たちの写真です。

約40分間の採集で、11種の生き物を見つけました。そのうち5種が外来種でした。
今回をきっかけに、近所の川や田んぼも観察してみましょう。いつのまにか外来種だらけになっているかもしれません。
水辺の生き物観察が楽しいことを知り、また外来種が増えないように自分ができることを考えるきっかけになればいいなと思います。
 


 

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市民生活部 根本山自然観察センター
〒321-4311
真岡市根本56番地11
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