根本山自然観察センター 行事報告
11月29日(土曜日)オオムラサキの幼虫を探そう
猛暑だった今年の夏、雑木林の樹液にいたオオムラサキは産卵し、幼虫が生まれ、そろそろ冬越しの季節になりました。幼虫は、どこでどんなふうに冬を越すのか、観察しました。
夏から秋の間、エノキの枝先で葉っぱを食べていた幼虫は、11月中旬から幹を歩いて根元まで下りて落ち葉の下で冬を越します。そこで、昆虫の林、トンボの水辺のエノキを囲んで幼虫を探してみました。ひとりが「いたー!」と声が上がると、次々に見つかります。あれ?よく見ると、みんな同じじゃないね。
根本山にはオオムラサキだけでなく、そっくりなゴマダラチョウ(在来種)の幼虫もいます。「これ、オオムラサキ?ゴマダラ?どっちかな?」写真と見比べながら調べると、オオムラサキが80匹以上、ゴマダラチョウが4匹見つかりました。
林縁や車道沿いの植え込みには、高さが50センチにも満たない小さなエノキが育っています。まだ緑色の葉っぱの上にいた幼虫は、これまたオオムラサキにそっくりなアカボシゴマダラ(外来種)。学校や家の近くでエノキの幼木を見つけたら調べてみよう。アカボシゴマダラがいるかもしれません。
オオムラサキには、広い雑木林と林縁のエノキが必要です。これからもずっとオオムラサキが暮らせるように、若いエノキや樹液の出るコナラやクヌギも育てる必要があります。観察した後、すべての幼虫は根元に戻し、落ち葉をたくさんかけておきました。無事に冬を越せますように、と願いを込めて。
11月22日(土曜日)~24(月曜日)秋の根本山探検クイズ
当日は、親子連れを中心に幅広い年齢層の参加者が、紅葉が見ごろになった根本山で探検クイズに挑戦しました。


地図を手にクイズを探しに行こう!
クイズを見つけると、解答用紙に答えを記入していきます。各クイズには“ひみつの絵”も描かれていて、それも忘れずに描き写します。近くに腰を下ろし、時間をかけて絵を描く子どもの姿も見られました。

およそ1時間かけて5つのクイズを巡り、自然の中での探検と謎解きを満喫していました。大人から子どもまで、秋の根本山での探検を楽しんでいる様子がとても印象的でした。
10月19日(日曜日)秋を探しに行こう 自然ミニガイド
「根本山ってどんなところ?」「観察会ってどんなことをするの?」と思っている初めての方でも来てもらえるよう、今回は1時間でのミニガイドを実施しました。
早速、秋を探しにセンターのすぐ近くの雑木林へ行ってみました。
林の中では、ボトッ、ボトッとどんぐりが地面に落ちる音がしています。足元は踏まないで歩くのが難しいくらい、どんぐりがいっぱいありました。ここにあるどんぐりは、細長いのがコナラ、まん丸なのがクヌギです。
次に見つけた秋は、ベニタケの仲間やコフキサルノコシカケ、キツネノタイマツのキノコたち。食べられたり、毒があったり、キノコはふしぎだからおもしろい。秋が深まると、きっとまた違うキノコが見つかりますよ。
堆肥場の落ち葉をよけると、大きな幼虫がコロコロ出てきました。これはカブトムシの幼虫です。幼虫が冬越しに入る前にちょっとだけ観察しました。来年の夏にまた会えるといいですね。その時は立派な成虫になってるはず!
黄色い花のヤクシソウやアキノキリンソウも見ごろでした。短い時間でも、身近な里山で季節を感じることができました。
この記事に関するお問い合わせ先
市民生活部 根本山自然観察センター
〒321-4311
真岡市根本56番地11
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更新日:2025年12月08日