根本山の自然情報
ムラサキシジミのひなたぼっこ
成虫で越冬するチョウのひとつ、ムラサキシジミ。オスもメスも、翅の表の鮮やかな青紫色が目立ちます。今から50年以上前は、栃木県でムラサキシジミが生息していたのは限られた山地だけで、場所によってはきわめて珍しいチョウだったそう。とてもきれいなチョウなので、今でも会えたらうれしいです。(12月14日)
ノスリの狩り
ノスリは根本山では時々見かけるタカの仲間です。12月9日11時過ぎ、ノスリが木の上から首を長く伸ばして、地上を探っていました。ノスリはネズミを食べるらしい。ネズミを探している?
しばらく観察していると、フワァーと飛んできて手前の草むらに着地。ごそごそしているけどよく見えません。飛び立つ瞬間、くちばしや足にネズミの姿はありませんでした。ノスリは昆虫も食べるので、もしかして、狙っていたのはネズミではなく、ツチイナゴとかクビキリギリだったのかな。(12月12日)
ウメモドキはおいしくない?
冬青空と黄葉に映える赤い実。今年もたくさんの実をつけたウメモドキです。鳥は赤い実が好きと言われますが、ウメモドキはなかなか食べてもらえません。ガマズミやニシキギの赤い実は、食べられて少なくなっているのに。
ウメモドキは年明けの2月になっても実が残っていて、その頃にはヒヨドリやジョウビタキ、ツグミが食べているのを見かけます。ウメモドキは、食べるものが少ないときの非常食みたいなものなのかな。(12月4日)
粉雪のように飛ぶ虫たち
穏やかな夕方、雑木林の中を白い粉雪のようなワタムシがふわふわと漂っていました。手のひらを差し出してみても、軽やかによけてなかなか止まってくれません。白い綿毛のような蝋物質が風に乗る助けをしていることがわかります。ワタムシはアブラムシの仲間で、この時期に新しいすみかとなる植物を探して雑木林の中を旅しているようです。(12月3日)
ハラビロカマキリのメスと卵
センターの入り口でハラビロカマキリの卵が観察されました。産卵場所に選ばれていたのはニシキギの枝で、そこに小さめの卵がひとつ形成されていました。近くにいたメスの腹部は大きく膨らんでいて、まだ卵を抱えているようでした。気温が下がり始めた時期で、動きはゆっくりとしていました。寒さに負けずにもう一度産卵を行う可能性も感じられました。(11月29日)
オオムラサキの幼虫、間違ってませんか?
オオムラサキの幼虫が冬越しを始めました。観察したのは昆虫の林です。
あれ?エノキの葉っぱじゃないと気がついた人は、鋭い。オオムラサキの幼虫は、エノキ以外の葉っぱでもエノキの根元にあれば、その葉っぱにくっついて冬越しします。幼虫が間違えたわけではないんです。
写真はコナラの落ち葉です。ほかにも大きなホオノキの落ち葉にいた幼虫も見られました。(11月28日)
えっ、マツヘリカメムシ?
センター入口の傘立てで、越冬中のマツヘリカメムシを見つけました。マツヘリカメムシは北アメリカ原産の外来種で、根本山では初確認です。マツ類の新芽や実を吸汁し、アカマツへの影響が少し気になります。この日見つけた個体は、寒さのためか動きが鈍く、指でそっと触れてみても、カメムシ特有の強い匂いは感じられませんでした。(11月28日)
真岡の自然を守る会の観察会
根本山で、真岡の自然を守る会の秋の観察会が開催されました。 自然を守る会の高松会長から、木の実の色と野鳥の関係や野鳥の生態、双眼鏡の使い方や裏技の虫メガネとしての活用などの説明があり、参加者からは、「えっ、はじめて知った。」などの声が聞かれました。
冬は、野鳥の観察に適した時期ということですので、ぜひ、根本山に野鳥を探しに来ませんか?双眼鏡の貸出もしていますので、みなさんの来館をお待ちしています!!

今が見ごろ 根本山の紅葉&黄葉
16日(日曜日)のもみじの広場の様子です。里山の紅葉のよさは、赤や黄色だけでなく、オレンジや茶色、常緑樹の緑色も混ざっていること。秋は、木の種類がこんなにあるんだと気づくときかも。皆さんの好きな木は、何色の葉っぱになっていますか?(11月16日)
根本山の紅葉&黄葉
根本山では先週後半から色づきが進み、もみじの広場のイロハモミジはだいぶ赤くなってきました。雑木林では、コナラやクヌギ、アカシデ、ウリカエデ、ウワミズザクラ、ガマズミも色づいています。おっと、アオハダを忘れていました。アオハダのレモンイエローの黄葉もぜひ見てほしいです。
秋に咲くシキザクラもぽつぽつと咲いています。ぜひ一緒に楽しんで。(11月9日)
この記事に関するお問い合わせ先
市民生活部 根本山自然観察センター
〒321-4311
真岡市根本56番地11
電話番号:0285-83-6280
ファックス番号:0285-83-4624

更新日:2025年12月15日