ロタウイルスワクチンについて

更新日:2023年04月27日

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ロタウイルス感染症とは

ロタウイルスによって引き起こされる急性の胃腸炎で、乳幼児期(0~6歳ころ)にかかりやすい病気です。主な症状は、水のような下痢、吐き気、嘔吐、発熱、腹痛です。

5歳までに、ほぼすべての子どもがロタウイルスに感染するといわれています。脱水症状がひどくなると入院治療が必要になることがあります。5歳までの急性胃腸炎の入院患者のうち、40~50%前後はロタウイルスが原因です。

3つのポイント

2種類のワクチンがあり、同様の効果があります

ロタウイルスワクチンは、1価生ワクチン(ロタリックス®)と、5価生ワクチン(ロタテック®)の2種類があります。いずれのワクチンもロタウイルス胃腸炎に対して同様の予防効果がありますが、接種回数が異なります。最初に受けたワクチンと同じワクチンを接種してください。

生後14週6日までに初回の接種を

初回の接種を生後2月から生後14週6日までに行います(生後6週から接種できます)。生後15週以降の接種はおすすめしていません。2回目以降の接種は27日以上の間隔を空けて行います。

接種後1~2週間は「腸重積症」に注意

腸重積症(ちょうじゅうせきしょう)は、腸の一部が隣接する腸管にはまり込む病気です。腸の血流が悪くなることで腸の組織に障害を起こすことがあるため、速やかな治療が必要です。ワクチン接種から1~2週間くらいまでの間には、腸重積症のリスクが通常より高まると報告されています。

腸重積症の症状としては、

  • 突然はげしく泣く
  • 機嫌が良かったり不機嫌になったりを繰り返す
  • 嘔吐を繰り返す
  • 便に血が混じる
  • ぐったりして顔色が悪い

などがあります。これらの症状が一つでも見られた場合には速やかに医療機関を受診しましょう。腸重積症はロタウイルスワクチンの接種にかかわらず、乳幼児が、り患することのある疾患で、まれな病気ではありません。腸重積症の図

接種時期

接種時期
ワクチン名 対象週齢 接種量 接種方法
1価ワクチン(ロタリックス®) 生後6週0日~生後24週0日まで 1.5ミリリットル 経口接種
5価ワクチン(ロタテック®) 生後6週0日~生後32週0日まで 2.0ミリリットル 経口接種

原則として同一製剤により接種を完了する必要があります。

接種スケジュールと回数

標準的な接種開始時期は、生後2か月からです。出生15週0日後以降の初回接種については安全性が確立されておらず、出生14週6日後までに初回接種を完了させることを推奨します。

ロタ接種スケジュール例

接種費用

無料

接種医療機関

実施医療機関につきましては下記のリンク先をご覧ください。

持ち物

  • 母子健康手帳
  • 保険証
  • こども医療受給者証など住所が確認できるもの
  • 予診票(出生届手続き時にお渡しする「こどもの健康BOOK」に綴じこんであります。お手元に無い場合は、医療機関の予診票をご利用ください。)

接種の前後には授乳を控えましょう

接種前後に哺乳制限はありません。しかし、哺乳後は嘔吐をする可能性があるため、接種後30分程の間隔を開けてから授乳することをお勧めしています。また、哺乳は、接種を受ける1~2時間前までに済ませて、少し空腹感のある方がワクチンの接種を受けやすいと考えられます。

吐き出した場合の対応

 ワクチンがうまく飲めなかったり、吐いたりしてしまった場合でも、わずかでも飲み込みが確認できていれば、ワクチンの効果に問題ありませんので、再度接種する必要はありません。

予防接種を受けることができない人

  1. 接種当日、あきらかな発熱(37.5度以上)を呈している方。
  2. 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方。
  3. ロタウイルスワクチンに含まれる成分によって、アナフィラキシー様症状(注釈)を起こしたことのある方。 (注釈)「アナフィラキシー様症状」とは、通常接種後約30分以内に起こるひどいアレルギー反応のことです。発汗、急に顔が腫れる、全身にひどいじんましんができる、吐き気、嘔吐、声が出にくい、息が苦しいなどの症状に続き血圧が下がっていく激しい全身反応です。
  4. 腸重積症(ちょうじゅうせきしょう)(腸が腸に入り込み、閉塞状態になること)の既往歴があることが明らかな方、先天性消化管障害を有する方(その治療が完了したものを除く)。及び重症複合免疫不全の所見が認められる方。
  5. その他、医師が不適当な状態と判断した場合。

予防接種を受ける際に、医師とよく相談しなくてはならない方

  1. 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する方。
  2. 今までに予防接種を受けた時、接種後2日以内に発熱、発疹、じんましんなどアレルギーの様態がみられた方。
  3. 今までにけいれんを起こしたことのある方。
  4. 今までに免疫状態を検査して異常を指摘されたことのある方、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方。
  5. ロタウイルスワクチンに含まれる成分に、アレルギーがあるといわれたことのある方。
  6. 活動性胃腸疾患や下痢等の胃腸障害がある方。

参考資料

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部 健康増進課 地域医療係
〒321-4395
真岡市荒町5191番地 本庁舎1階
電話番号:0285-81-6946
ファックス番号:0285-83-8619
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