農作業中の熱中症対策について
農作業中の熱中症は毎年発生していますが、熱中症による死亡事故件数は、平成22年度以降、毎年20件前後で推移し、特に、7月、8月に、70~80代の方が屋外作業を行うときに集中して発生しています。
熱中症の予防は、水分を摂ることと、体温の上昇を抑えることが基本です。
特に、高齢農業者の方は、日常生活の中で数日かかって徐々に熱中症が進行するケースがあり、周囲の人に気づかれにくい上、発症後も回復しにくいことが知られています。
周囲の方々が協力して声掛けを行うなど、重点的に対策を行っていただきますようお願いいたします。
日常生活で気をつけること
暑くなる前に、熱中症に負けない体づくりをしておきましょう。
- 暑さに慣れるため、毎日30分くらい歩く習慣をつけましょう。
(歩いた後は、牛乳を1杯飲むとさらに効果的です) - 暑さに強くなる食べ物を積極的にとりましょう。
(ビタミンB1を含む豚肉や卵、カリウムを含むほうれん草やバナナ、クエン酸を含む梅干しやパイナップルなどが効果的です)
暑くなってきたら、日々の体調管理に一段と気をつけるようにしましょう。
高血圧症、糖尿病等の持病や睡眠不足、前日の飲酒、朝食の未摂取などは、熱中症の発生に影響を与えます。
- 朝食は作業前に欠かさず食べましょう。
- 睡眠はしっかりとりましょう。
- お酒はほどほどにしましょう。(気づかないうちに脱水します)
- 持病がある場合や体調不良のときは、翌日の作業内容の変更などを検討しましょう。
夏の農作業で気をつけること
日中の気温の高い時間帯を外して作業を行いましょう。
- 特に70歳以上の方は、高温時の作業は極力避けましょう。
- 日中のシャベルを使った作業や草刈りは避けましょう。
こまめな休憩、水分補給を行いましょう。
- のどが乾いていなくても20分おきに休憩し、毎回コップ1~2杯を目安に水分補給しましょう。
- 休憩時は作業着を脱ぎ、手足を露出して体温を下げましょう。
熱中症予防グッズを活用しましょう。
屋外では帽子、吸汗速乾性素材の衣服やファン付きの作業着、屋内では送風機やスポットクーラーなどを活用しましょう。
単独作業を避けましょう。
作業は2人以上で行うか、時間を決めてお茶を運び合うなど、定期的に異常がないか確認し合うようにしましょう。
高温多湿の環境を避けましょう。
- 作業場所には、日よけを設けるなど、できるだけ日陰で作業をするようにしましょう。
- ハウス等の施設内では、断熱材を使用したり、風通しを良くするなどして気温や湿度が高くなり過ぎないようにしましょう。
熱中症が疑われる場合の処置
暑い環境で体調不良の症状がみられたら、すぐに作業を中断しましょう。
代表的な症状は以下のとおりですが、熱中症には特徴的な症状がなく、「暑い環境での体調不良」は全て熱中症の可能性があります。
- 手足が痺れる、冷たい。
- めまい、吐き気がする。
- ズキンズキンとする頭痛がある。
- 汗をかかない、体が熱い。
- 意識の障害がある。
- 体が怠い。
- まっすぐ歩けない。
応急処置を行いましょう。
- 涼しい環境へ避難しましょう。
- 服をゆるめて風通しを良くしましょう。
- 水をかけたり、扇いだりして体を冷やしましょう。
- 水分、塩分を補給しましょう。
病院で手当てを受けましょう。
意識がない場合、自力で水が飲めない場合、応急処置を行っても症状がよくならない場合は、すぐに病院で手当てを受けるようにしてください。
この記事に関するお問い合わせ先
産業部 農政課 農政係
〒321-4395
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更新日:2024年05月16日