多面的機能支払交付金

更新日:2023年06月08日

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制度の目的と概要

 農業・農村は、国土の保全、水源のかん養、自然環境の保全、良好な景観の形成等の多面的機能を有しており、その利益は広く国民が享受しています。

 しかしながら、近年の農村地域の過疎化、高齢化、混住化等の進行に伴う集落機能の低下により、地域の共同活動によって支えられている多面的機能の発揮に支障が生じつつあります。また、共同活動の困難化に伴い、農用地、水路、農道等の地域資源の保全管理に対する担い手農家の負担の増加も懸念されています。

 このため、農業・農村の有する多面的機能の維持・発揮を図るための地域の共同活動に係る支援を行い、地域資源の適切な保全管理を推進します。

対象活動

多面的機能支払交付金は「農地維持支払交付金」、「資源向上支払交付金」から構成されます。

農地維持支払交付金

以下の活動に対して支援を行います。 

  1. 地域資源の基礎的な保全活動(水路の草刈り・泥上げ、農道の路面維持など)
  2. 地域資源の適切な保全管理のための推進活動(体制の拡充・強化、地域資源保全管理構想の作成など)

資源向上支払交付金

以下の活動に対して支援を行います。

  1. 施設の軽微な補修(水路、農道、ため池の軽微な補修など)
  2. 農村環境保全活動(植栽による景観形成、ビオトープづくり、生態系保全活動など)栃木県では共同活動では「田んぼの周りの生き物調査」や「水田魚道の設置」などの生態系保全活動が必須の活動項目となります。
  3. 多面的機能の増進を図る活動(農地周りの共同活動の強化、遊休農地の有効活用など)

交付対象者

各地域における活動組織

農地維持支払交付金

農業者のみで構成される活動組織、または農業者および地域住民やその他の団体などで構成される活動組織

資源向上支払交付金

農業者および地域住民を含む活動組織

対象となる施設

活動計画に位置づけた農業振興地域内の農用地および農業用施設(用排水路、農道、ため池等)

実施期間

事業開始年度から5年間の活動が必須(5年毎に更新)

交付単価

取り組み方により単価が変動します。

農地維持活動と資源向上活動(共同活動)を実施した場合
  農地維持支払 資源向上支払(共同活動)
3,000 10アールあたり1,800円
2,000 10アールあたり1,080円

交付金の使途

交付金には支出することができる用途とできない用途がありますので、ご確認ください。

支出することができる用途

活動参加者に対する日当、資材(砂利等)の購入費用、草刈り機や車両の借り上げ費用、保険料、消耗品費、役員報酬、お茶代など

支出することができない用途

お弁当や食事代、営農のための経費(人件費、機械経費、資材等の購入経費)、他団体への寄付金や助成金、組織の設立総会にかかる経費など

制度についての留意点

事務の取扱い

  • 採択を受けるために必要な書類、活動における活動報告書、金銭出納簿、必要書類の作成は活動組織が実施しなければなりません。(ただし、事務作業を外部委託することが可能)
  • 市は、活動に対する指導・助言、履行の確認、書類の確認・検査等を行います。

交付金について

  • 購入した物品の使用は、本交付金の活動にしか使用できません。それ以外の活動に使用した場合は、交付金の返還対象となります。
  • 交付金には国庫補助金が充てられるため、会計検査院の検査対象となります。会計検査対象のため、活動が終了した後も5年間は関係書類や預金通帳等の保存が必要となります。

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この記事に関するお問い合わせ先

産業部 農政課 農業振興係
〒321-4395
真岡市荒町5191番地 本庁舎4階
電話番号:0285-83-8139
ファックス番号:0285-83-0199
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