インタビュー「暮らしを耕すひと」vol.4 北城早織里さん

更新日:2026年09月08日

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「保健師と保育士の想いが詰まったブルーベリー観光農園」 BLUEBERRY BASE MOKA北城早織里さん

栃木県真岡市出身。県外の大学に進学し、卒業後は看護師を経て、その後保健師へ転身。結婚を機に真岡市にUターンし、14年間真岡市役所の保健師として勤務。40歳を機に農家へ転身し、2025年にブルーベリー観光農園を開園した。農園で収穫したブルーベリーは「とちのしずく」として販売。

 

BLUEBERRY BASE MOKA:https://www.blueberry-base-moka.com/

 

農業を通してまちづくりや健康づくりにアプローチ

 

-農園名の由来はなんですか?

 

北城:農業を通したまちづくり活動の拠点(base)にしていきたいという想いからこの名前をつけました。

 

-観光農園を開設したきっかけはなんですか?


北城:市役所で保健師として働く中でまちづくりに興味を持ち始めたことと、40歳を目前に、自分の生き方について考えるようになったことがきっかけです。同時に農業にも魅力を感じていたので、「農業でなにかやりたい」と思うようになり、観光農園に辿り着きました。

市役所で保健師として働いていたときに、少子化を目の当たりにし、街の存続に危機感を持ったんです。街の機能維持や活性化のためには、出生率の増加も重要ですが、魅力ある街をつくってたくさんの人に真岡市に来てもらうこともとても大事です。

また、保健指導を担当する中で、健康に「食」は欠かせないと実感していました。たくさんの方とお話しする中で、「物価高で野菜が高い」と嘆く方々がいる一方、「農家だから野菜は山ほどある」などと話される方々もたくさんいました。このような対照的な会話がいつも印象的であり、いつしか「自分で食物を作れる農家さんってすごい」と尊敬するようになりました。


健康づくりについては、健診で異常が見つかる前に予防をしていくことがとても大事です。特に30代から50代の若いうちから予防をしていくことがとても重要です。しかしこの世代は仕事や子育てが忙しい世代でもあり、健診や保健指導に足が向かない方もいます。そのような方たちに「今から健康と向き合うことの大切さ」や「もっと自分を労ることの大切さ」をどうしたら伝えられるのかということも考えていました。

 

-なぜ数ある作物の中でブルーベリーを選んだのですか?


北城:私ができる農業の形に合っていたんです。一人で経営するため、スマート農業でできることを一番の条件にして探していました。

ブルーベリーは6月中旬から8月中旬が旬です。いちごのシーズンが終了した後にちょうど収穫期になるので、いちごがない時期にも真岡市を盛り上げるためにブルーベリーは最適だと思ったんです。


さらに、ブルーベリーは栄養価の高い健康食品なので、ブルーベリーに興味を持った人には、自然と健康にも関心を持ってもらえるのではないかと考えました。

「たいけん・はっけん・つながり」

 

-BLUEBERRY BASE MOKAの魅力はなんですか?

 

北城:この農園は、保健師の私と、保育士の友人と一緒に立ち上げました。ふたりの想いが詰まった農園です。今は管理栄養士もスタッフに入ってくれています。


大好きな保健師の経験を活かして、枠にしばられない自由な発想で、この街をもっともっと面白くしたい。来園する皆さんには、子育ての大変さを一人で抱え込むのではなくて、親子で思いっきり遊んで、心がフワッと軽くなる時間を届けたいと考えています。『みんなで育つ』のが当たり前になる環境を、この農園から広げていきたいです 。

 

観光農園を始めたからこその出会い

 

-グリーンツーリズムのやりがいはなんですか?


北城:農業に携わる方々との出会いはもちろん、商業や工業に携わる方など、今までの自分では出会うことのなかった、たくさんの方に出会えたことが嬉しいです。皆さん熱い想いを持っている方達ばかり。行動力があって刺激を受けています。そんな方々と一緒に、「想い」をグリーンツーリズムとして形にしていくことを楽しんでいます。

 

-今後どのようなグリーンツーリズムに取り組みたいですか?


北城:私は自分が生まれ育ったこの街の、小さな散歩道や心地よい風の通り道といった、ふとした風景が好きです。そんな、たわいもない日常がなくなってほしくない、このまま続いてほしいな、と思うと共に、この街のたくさんの良いところを、市内外のたくさんの方に知ってもらいたいなと思っています。


真岡市には、農業や商業、工業などさまざまな分野でまちづくりへ意欲のある方々がたくさんいます。この方達と一丸となって、街の魅力をたくさんの方に伝え、たくさんの方が真岡市に訪れてもらえるような活動をしていきたいです。


そして、真岡市がもっと元気になり、次世代まで続く街になってほしいなと思います。

取材、文章、写真:植村大吉(真岡市地域おこし協力隊グリーンツーリズムコーディネーター)

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産業部 農政課 農業振興係
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