真岡の良さはやっぱり「人」。 さまざまな「楽しい真岡」を生み出す仕掛けを

更新日:2026年03月31日

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【まちつくインタビュー特別編・真岡市議会議員インタビュー】
市民から直接選挙で選ばれる市議会議員。市民の声を行政に届ける身近な存在ですが、一人ひとりが「どんな人なのか」を知るための情報が少ないと感じていました。そこで!まちをつくる一人の市民としての議員さんはどんな方なのか?まちつくインタビュー特別編としてインタビューさせていただきました!インタビューの趣旨に賛同し、ご協力いただいた議員のみなさまを、議席順に掲載していきます。
(聞き手:真岡市地域おこし協力隊 粟村千愛)
今回取材したのは、有限会社中野酒店の代表で、シミュレーションゴルフバー「Shot-One」店主でもある中野達生さん。これまでのご経歴や、議員として大切にしている考え方、目指すまちづくりについて伺いました。
 
中野 達生(なかの たつお)
真岡市生まれ。真岡高校卒業後、大阪経済法科大学経済学部に進学。卒業後に家業である中野酒店を継ぎ、消防団活動や真岡青年会議所など地域活動に取り組む。2023年、酒店内にシミュレーションゴルフバー「Shot-One」をオープン。2025年、真岡市議会議員選挙に初出馬し当選。

酒屋で学んだ、人とコミュニケーションの面白さ

ーはじめに、ご経歴を教えてください。
 
中野酒店の長男として生まれて、子どもの頃から大人に混じって過ごしていました。従業員もお客さんもいろんな人がいるので、大人とお付き合いする中で良いことも悪いことも教えてもらいましたね。
 
中にはちゃんと叱ってくれる大人もいました。子どもの頃は、駐車している車に当時はついていたアンテナを全部伸ばして遊んでみたり、近くの修理工場からタイヤを転がして持ってきたり…。タイヤを転がしてきた時は、「あれは酒屋の達生だあ」と地域の人が一部始終を見ていたみたいで、家に帰ってきたあとで怒られました(笑)。今思うと、あれは楽しかったと思うんですよ。親子ではない大人とのコミュニケーション、これは大好きですね。
 
高校生になると店を手伝うようになり、地域の祭りにも参加。真岡の夏まつり荒神祭で、高校生のときから神輿を担ぎました。はじめは「こんな重いもの担いで何が楽しいんだ」と思いましたが、汗をかいてみんなで協力してやると楽しかったんです。大阪の大学に進学した後も、祭りの時は帰ってきて神輿を担いでいました。
 
大学ではタクシーの清掃や引っ越し業者、深夜営業の喫茶店などいろいろなアルバイトを経験し、人とのコミュニケーションの取り方を学びました。卒業後は大手洋酒メーカーに採用が決まっていましたが、父の体調が悪くなり実家に戻り、跡を継ぐことになりました。
 
ーどんなお店づくりをしてきましたか。
 
33歳のとき父が亡くなり、その頃ちょうどバブルが弾けて環境が変わってきました。スーパーやディスカウントストアでも酒類を扱えるようになったので、一般家庭への宅配がメインだった事業形態を変えて、ワインと地酒の専門店として専門性を見せる方向に舵を切りました。
 
そのうちインターネットが普及し、ネット販売でお酒を手に入れられるようになったので、もう専門店の時代ではないなと。では何が必要か考えて、コミュニケーションを大事にしようと決めました。年代関係なく人が集まって遊べるものはなんだろうと考え、シミュレーションゴルフを導入。お酒を飲める場所も併設し、飲みながら遊べるバーを作りました。一人で黙々と練習する人も、家族でワイワイ遊ぶ人も、恋人と来る人もいて、この間の雪が降った日曜日なんかは1日で4組が利用してくれました。
 
お酒も販売していますが、ただ売るだけでなく人とのつながりを大事にしていますね。自分の知る限りのお酒の知識やうんちくをお伝えして、その人の好みに合うものをオススメできるようにしています。今はいろいろな情報があるので「XXが美味しいって聞いたんですけど」とお酒を買いにくるお客さんもいます。でも、私の持論は「自分が美味しいと思うものが美味しい」でして。お酒はどれも美味しいので、例えばサッパリ系なのか重厚な方がいいのか、香りがある方がいいのか抑えた方がいいのかなど、その人の好みに合わせたものをご提案するようにしています。だから、コミュニケーションをとっていただくとレアなものが出てくる可能性もあります(笑)。

楽しいまちを目指し、声を聞き仕掛けをつくる

ー議員になろうと思ったきっかけは?
 
地域コミュニティをもう少し活発にしたい思いがあって、いろいろな方の選挙活動をお手伝いしていたんです。どちらかというといろんな人に「後押しするからやりなよ」と市議になることを勧めてきたんですね。でもある人に、「そんなに言うなら自分でやってみなよ」と言われて。そりゃそうだよな、無責任だったなと感じて、じゃあ自分でやってみよう、と思ったのです。
 
2025年の市長選で、石坂市長から中村市長に変わった時、一つの時代が終わったと感じました。商工会議所の会頭や、有名企業の社長も代替わりが続いて、昭和から平成にかけて活躍してきた方々が勇退し、代替わりしているタイミング。そんな時に市議会議員の補欠選挙があり、ギリギリで出馬を表明しました。短期決戦で大変でしたが、お祭り関係者や同級生、地域の方々が応援してくれ、当選することができました。
 
実際になってみると大変ですね。今日も朝から陳情がありました。でも、市民の声を届けるのが市議会議員の仕事だと思っているので、いろいろな声を聞くようにしています。大変だけど面白いです。やっぱり、人が好きなので。
 
ー今後、どんなまちづくりを目指していますか。
 
年代に関わらず、みんなが楽しいと思える真岡にしたいですね。
 
真岡は歴史的にみると工業団地ができて、日本全国、海外から移り住んできた人も多いまちです。そんな人たちも地域に馴染んできて、人柄が良い人が多いなと思います。そういう良さが生きるよう、伸ばしていきたいです。
 
具体的には地域コミュニティの活性化ですね。日本人が本来持っている、人と人との結びつきを活発化していきたいです。まずは地元の公民館や自治会、老人会、子ども会などをうまく組み合わせられないか模索中です。ただ、今活動しているのは何十年も活動してきてくれた方々。後継者がいないのが課題です。いても、すでにある活動をやるだけでは、やらされている感が出てきてしまうんですよね。
 
例えば、40~60代の働き盛りの世代が、地域で活躍できる場があるといいと思います。男の料理大会とかね。「俺の焼きそば大会」みたいな。何を入れるか、ソースはどうするかなど、こだわりがある人も多いですから。そうやって盛り上がっている場があれば、子どもも高齢者も楽しく参加できますし、地域のつながりができると思います。
 
まち全体でも、いがしらリゾートやmonaca、イチゴなどの資源をもっと生かしてPRしていきたいと考えています。例えばいがしらリゾートは、地元にいると気がつきにくいですが、あれだけの公園があって温泉があって農業体験できる施設が近くにある場所は、なかなかないと思うんですよ。せっかく温泉もリニューアルしたので、公共交通を充実させるなどして行きやすい、通いやすい施設になると良いですね。また、真岡はイチゴの生産量日本一をPRしていますが、生産者の方々に頼るだけでなく、わざわざそれを求めに外から人がやってくるような、イチゴに特化した二次産業が必要だと考えています。
 
お酒の「美味しい」が人によって違うように、「楽しい」も人によってさまざま。遊んだり食事に行ったり何かを体験したり、いろいろな楽しさを実現できるように、どんどん仕掛けていきたいです。

取材、文章、写真:粟村千愛(真岡市地域おこし協力隊)

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