目指すのは生きる力を生み出せる教育。 子どものアイデアや感性を引き出す
【まちつくインタビュー特別編・真岡市議会議員インタビュー】
市民から直接選挙で選ばれる市議会議員。市民の声を行政に届ける身近な存在ですが、一人ひとりが「どんな人なのか」を知るための情報が少ないと感じていました。そこで!まちをつくる一人の市民としての議員さんはどんな方なのか?まちつくインタビュー特別編としてインタビューさせていただきました!インタビューの趣旨に賛同し、ご協力いただいた議員のみなさまを、議席順に掲載していきます。
(聞き手:真岡市地域おこし協力隊 粟村千愛)

今回取材したのは、デザイン思考を取り入れたワークショップ「アイデアキャンプ」ファシリテーターなどを務める大隈広郷さん。これまでのご経歴や、議員として大切にしている考え方、目指すまちづくりについて伺いました。
大隈 広郷(おおくま ひろさと)
1970年、鹿児島県生まれ。長崎県で育ち、ウェブデザイナーとして活動。東日本大震災をきっかけに教育の重要性を感じ、子どもの発想力を引き出すワークショップ「アイデアキャンプを開始。栃木県のホテルの支配人などを経て2022年、参議院選挙に参政党から初出馬。2023年の真岡市議会議員選挙に出馬し、当選。
子どもの生きる糧になるような教育を
ーはじめに、ご経歴を教えてください。
鹿児島県で、兄、弟2人、妹の5人兄弟の次男として生まれました。父は自衛官で、よく私たち兄弟を床の間で正座させ、「いいか、大隈家は日本が危急存亡の時、まず真っ先に自分が盾になって国を守るんだぞ」と話していました。教育方針もスパルタで、兄弟で無人島に連れて行かれて「今日一日生き抜け」とそのまま夜まで置いて行かれたり、何が入っているかわからない闇鍋を食べさせられたりと、どこでも生き抜ける訓練のような子ども時代を過ごしました。
成長してウェブデザイナーになり、順調に仕事をしていた2011年、東日本大震災が発生。居ても立っても居られなくなり、仕事をやめて岩手県釜石市に知り合いを助けに行きました。3週間ほどですが、花巻市にベースキャンプを造り、約80キロ離れた釜石市に行って、毎日瓦礫の撤去や炊き出しをしていました。亡くなってしまった方も見ましたし、「お母さん、どこ」と泣いている子どもを抱きしめてあげることしかできない自分の無力さを感じました。やがて日常生活に戻れましたが、戦後のような被災地の景色がフラッシュバックし、デザインの仕事に支障をきたすようになってしまったのです。
これからどうしようと考えたとき、泣いている子どものことが思い浮かびました。子どものための仕事をしたいと思いました。教科を学ぶだけでなく、子どもの生きる糧となるような、人間力が高まる教育が重要だと思ったのです。
ちょうどその頃、デザイン思考を学ぶ『ビジネスモデル・ジェネレーション』という本が世界で大ヒットし、日本に入ってくる前に英語を学ぶ仲間と洋書を読み、研究していました。翻訳して出版されると日本でも話題になり、ビジネスの課題解決にデザイン思考が用いられるように。デザイン思考のワークショップのファシリテーターをしているうちに、これは子どもが持っている素質や感性を引き出す方法なのではないかと思うようになりました。
それで、デザイン思考を使った子ども向けの「アイデアキャンプ」をつくりました。アイデアを考え形にしていく、実践型のワークショップです。沖縄、東京、栃木、フィリピンなど各地で開催し、述べ約2000人を動員しました。
ー政治に関心を持ったきっかけは?
政界関係者から、2022年の参議院選挙に出てみないかと声をかけられたことがきっかけです。それまで政治家になろうと思ったことはありませんでしたが、参政党を調べてみると政策の一丁目一番地に教育・人づくりを掲げていました。それで興味を持ち、YouTubeで語っている党代表の姿に感動し、これは本物だと思い出馬することに決めました。日本のために、という父の教えも影響していたと思います。落選しましたが、栃木選挙区で30,864票を獲得することができました。

二宮尊徳の地から、教育のまちづくりを
ー真岡市との関わりは?
参議院選挙が終わった後、2023年にも栃木県内で選挙があるけれどどうする?と党の方から聞かれ、二宮尊徳にゆかりのあるまちということで、真岡市で活動することに決めました。どうせやるならゼロからチャレンジしようと思ったのです。
最初、真岡は部落がしっかりしていて余所者を受け入れないところなんじゃないかと思っていましたが、そんなことはなくて。久下田のアパートの一室に住み、交差点で参政党カラーのオレンジのパーカーであいさつ活動をしていたら、周囲の方々が応援してくれるようになりました。真岡って良いところだなと感じましたね。口で言っただけでは信用されないので、行動することを重視しています。6000件以上あいさつ回りをして、2023年の市議会議員選挙で当選することができました。
ーどんなまちづくりを目指していますか?
教育が根幹にあります。いまの学校は、暗記が得意で点数が取れる子が評価されるシステム。それも大事ですが、数字で評価されなくても感性やアイデアに優れている子どももいます。Education(教育)の語源は、「外へ導き出す」ということ。「素質」や「才能」を「引き出す」ことに注力していきたいです。子どもが、自分に合う教育を選べるようになるといいですね。
個人でも探求型フリースクール「まほる」を運営していて、そこに来る子どもたちがアイデアを実現できるような設備、3Dプリンターやレーザーカッター、Tシャツプリントキットなどを、少しずつ揃えているところです。感性を磨き、アイデンティティを確立できるような研究施設を作りたい。起業やお金についても学び、小中高生の頭が柔軟なうちに、特許を取れるような教育をしてあげたいと考えています。
真岡には二宮尊徳の素晴らしい教えがあります。直近では、いま二宮尊徳が生きていたら何をしただろうかと考えるプロジェクトを始めています。生きる力を生み出せる教育が、学校にも、フリースクールなどにも広がっていくといいなと思います。
真岡市議会議員インタビュー・大隈広郷さん (PDFファイル: 1018.6KB)
取材、文章、写真:粟村千愛(真岡市地域おこし協力隊)
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更新日:2026年03月31日