まちにエンタメを、住む人にワクワクを。 芸人×市議だからこそできるまちづくり

更新日:2026年03月31日

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【まちつくインタビュー特別編・真岡市議会議員インタビュー】
市民から直接選挙で選ばれる市議会議員。市民の声を行政に届ける身近な存在ですが、一人ひとりが「どんな人なのか」を知るための情報が少ないと感じていました。そこで!まちをつくる一人の市民としての議員さんはどんな方なのか?まちつくインタビュー特別編としてインタビューさせていただきました!インタビューの趣旨に賛同し、ご協力いただいた議員のみなさまを、議席順に掲載していきます。
(聞き手:真岡市地域おこし協力隊 粟村千愛)
今回取材したのは、お笑い芸人から市議会議員となった上原チョーさん。これまでのご経歴や、議員として大切にしている考え方、目指すまちづくりについて伺いました。
 
上原 チョー(うえはら ちょー)
真岡市生まれ。茨城キリスト教大学を卒業後、吉本総合芸能学院東京校(NSC東京)に11期生として入学。2011年、吉本興業内で立ち上がった「あなたの街に住みますプロジェクト」の栃木県代表に選ばれUターン。2023年、真岡市議会議員選挙に初出馬し当選。栃木市ふるさと大使。レクリエーション介護士2級。

偶然の掛け合わせがここまで連れてきてくれた

ーはじめに、ご経歴を教えてください。
 
真岡市で生まれ育ちました。高校時代までは、典型的な引っ込み思案でしたね。集合写真を撮る時、3列目の一番後ろで人の影に隠れちゃうような、取り柄のない普通の子でした。子どもが好きだったので小学校の先生になりたいと思い、茨城県の大学に進学。すると下宿に入った初日の懇親会で、同級生から「俺と一緒にお笑いやらない?」と誘われました。なんで自分なのかなと思いましたが、今までと全く違うことをやってみたい気持ちがあって。あのとき誘われていなかったら、多分今も見ている側だったと思います。
 
学園祭で初めてネタをやったところ、約300人の観客にウケて、学内で一気に有名になりました。注目されることがなかった自分には「なんだこれは」という状況。それから芸人になることを考え始めました。3年生になり、先生か芸人か選ぶときがきて、10年後に後悔するのはどっちかなと考えました。一度先生になったら、ずっと先生のままのはず。だったら、一か八か若いうちに芸人に挑戦したいと思ったのです。家族に打ち明けるのは勇気が入りましたが、父に「自分でお金を稼いでいくならいいぞ」と言われて。えーそうなんだと拍子抜けしました。反対されると思っていたんです。1年間ホテルで働き上京資金を貯めて、23歳でNSC東京に入りました。
 
ー芸人になってからはどんな毎日でしたか。
 
NSCの同期にはチョコレートプラネットやシソンヌがいて、自分も1年で卒業してデビュー。2年目から、さまざまなお笑いネタ番組に出演させていただきスタートダッシュを切ることができました。しかし5、6年続けると陰りが出てきて、このまま東京でやっていても厳しくなるんじゃないかなと思うようになりました。
 
それで、2011年に会社が始めた47都道府県に芸人が住んで地域を盛り上げる「住みますプロジェクト」に選んでいただき、真岡に帰ってきました。こういった企画が立ち上がっても、失敗することはよくあるんです。うまくいかないだろうとみんな思っていたと思いますよ。でも、選ばれた芸人たちがそれぞれ地元のテレビに出たり観光大使をしたりと活躍し始めました。自分も真岡市観光大使に選んでいただき、お笑いショーをやったりFMもおかさんのラジオに出させていただいたり、認知症予防のトゥートゥー体操をつくって広めたりと、いろいろな活動をさせていただきました。
 
周囲は驚いていたと思います。おとなしかった上原少年が芸人になって、市議になって…。だけど実は全部、自発的じゃないんですよね。選択肢が急にやってきた時に、それを選んだから今があります。どれか一個ボタンを掛け違えただけでも違う結果になっていたでしょう。だから、なるべく好き嫌いしない方がいいと考えています。意外と自分がダメだ、苦手だと思っているものに正解があったりするので、選択肢は広く持っていた方がいい。偶然の上に今があるから、人生って面白いなと思います。

芸人×市議だからできるワクワクをまちに生み出す

ー市議になったきっかけは?実際になってみてどう感じていますか。
 
2023年の市議会議員選挙のとき、声をかけられたのがきっかけです。議員という選択肢は頭になかったので驚きましたが、政治は生活に直結するもの。直接関われる機会があるならやらない選択肢はないなと思いましたし、若い人が政治に興味を持っていないと薄々感じていたので、関心を持つきっかけを作ることができるかもしれないと思いました。
 
議員になってから、直接まちのことに物申せる、進言できる立場になったんだなと実感しています。観光大使の時は、まちの中のことまで踏み込むことはできなかったんですよね。でも今は、地域の問題について話してくれる人がいて、そこで聞いた声を議題にすることができます。例えば、車椅子の人でも使える遊具を公園に置いてほしいという声が反映され、下高間木の公園に真岡で初めてインクルーシブ遊具が設置されたり、通学路を舗装してほしいという声を伝えに行ったら予算化されたり。議員の役目の重要性をより強く感じています。
 
ー今後、どんなまちづくりを目指していますか。
 
先日、テーマパークで開かれた大規模な合コンイベントを見学しました。民間企業が全国で開催しており、参加した約2200人の男女からすごい熱量を感じました。イベント中の2時間半、みんなが笑顔で、スマホではなくお互いの顔を見ているんです。めちゃくちゃいいなと思いました。例えば井頭公園の1万人プールでこんなイベントを開催できたら、もっと若者がワクワクして出会えるまちになるのではないかと思います。
 
あとは、城山公園に本物の城を建てたら良いと思うんですよね。小学校が隣にあるので歴史の勉強にもなるし、ライトアップしたら観光名所にもなるでしょう。実際に建つまでには賛否両論あるでしょうけれど、できたら「いいね」となると思うのです。
 
市役所やmonacaなど、なくてはならないものはあります。でも、いるかいらないかわからないようなものが、実は意外と必要なものだと思うのです。コロナ禍で、芸人っているのかなと思ったこともありました。でも、過ぎてみるとやっぱりエンタメは世の中にとって必要不可欠でした。いらないって言われるかもしれないものが、結局人の心に残る。芸人でもある自分だからこそ、まちにそんなエンタメをつくれたらと思うのです。
 
議員は真面目な方が多いから、しっかり議員をやっています。でも何にでも遊びは必要で、真面目すぎると疲れてしまいます。みんながワクワクするような質問をして、真剣にワクワクすることをしていきたい。それが芸人をしながら議員をしている自分の役目だと考えています。

取材、文章、写真:粟村千愛(真岡市地域おこし協力隊)

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