主婦だからこそできるまちづくり。 女性目線、母親目線で育む真岡
【まちつくインタビュー特別編・真岡市議会議員インタビュー】
市民から直接選挙で選ばれる市議会議員。市民の声を行政に届ける身近な存在ですが、一人ひとりが「どんな人なのか」を知るための情報が少ないと感じていました。そこで!まちをつくる一人の市民としての議員さんはどんな方なのか?まちつくインタビュー特別編としてインタビューさせていただきました!インタビューの趣旨に賛同し、ご協力いただいた議員のみなさまを、議席順に掲載していきます。
(聞き手:真岡市地域おこし協力隊 粟村千愛)

今回取材したのは、真岡市で2人目の女性議員であり、2025年、初の女性議長になった荒川洋子さん。これまでのご経歴や、議員として大切にしている考え方、目指すまちづくりについて伺いました。
荒川 洋子(あらかわ ようこ)
岩手県奥州市(旧江刺市)出身。就職を機に栃木県へ。2子の子育てを経て、高勢町初の女性町内会長になる。民生委員などを経て、2003年、真岡市議会議員選挙に公明党から初出馬し当選。
家が好きな主婦だったのに
ーはじめに、ご経歴を教えてください。
岩手県江刺市(現奥州市)の出身です。地元の高校を卒業後、日産自動車株式会社の系列企業に就職。姉が東京にいたので、神奈川県への配属を希望していました。ところが、直前で栃木県で勤務することになったのです。当時は栃木県がどこにあるかもよくわからなくて、不安な気持ちで引っ越してきました(笑)。
数年過ぎた頃、結婚して退職。子どもも生まれました。若かったし、両親も近くにいないし、子育ては大変でした。出産があまりにも衝撃的だったこともあって、子どもは一人で良いと思っていましたが、30歳くらいの頃やっぱり兄弟がいるといいかなと思い、10歳差で2人目を出産しました。
ーまちで活動するようになったきっかけは?
高勢町の自治会で初の女性町内会長になったことです。自治会内の組内会議に出られなかった時、私に決まってしまったんですね。「果たしてできるのかしら」と心配で、1週間近くご飯も喉を通りづらかったように思います。
町内会長も、同時期にお受けした民生委員も、何回も断ったんです。わからないことは軽はずみに返事ができないものですよね。それでも始まってみると、つい皆さんとお喋りして(笑)。やっているうちに知り合いも増えて、ざっくばらんに地域のみなさんと交流することができました。
ーそこから議員にもなられたんですね。
市議会議員選挙がある1年近く前の頃にお声かけいただいて。誰かを応援したいとは思うけれど、応援される側になりたいなんて思ったこともないし、基本は家にいたい人間なので、最初は戸惑ってばかりでした。議員の仕事は勤務時間が決まっているわけではないので、私生活の時間も仕事をしろと思われているんじゃないかなど、気になった時期もありました。
でも議員も、やっているうちにみんなと仲良くなって、親しくなりました。人に恵まれたと有り難く思います。

女性目線、母目線であったらいいなを実現
ー議員として6期活動され、さまざまな施策を実現させてこられたと思います。特に力を入れてきたこと、印象に残っていることはなんですか。
特に力を入れて取り組んだのは子育て支援ですね。自分が子育てしているときは、あまり支援が充実していなくて、こうだったらいいのになと思ったことを実現してきました。
例えば子ども医療費の助成制度。私が子育てをしているときは制度がなくて、子どもが熱を出して病院に連れていかなくちゃと思ったとき、まずお財布を見たんです。子どもの健康が第一なのに、どれくらいお金がかかるだろう、今お金あるのかな…と考えなければならなくて。子どもの具合が悪い時にお金を気にしなくていいことが、どんなに助かるか。お金の心配をせずに病院に連れていけたらいいのにと思い、制度の充実に取り組みました。現在の真岡市では18歳までが実質無料になっています。
障害のある方が使用できる思いやり駐車場を、妊婦の方々が使えるように、駐車マタニティーカードを県で初めて配布したり、こんにちは赤ちゃん訪問事業を実現したり。初めての一般質問で取り上げた、中心市街地を循環するコミュニティバスが、「いちごバス」として実現したことも印象深いです。
ーアイデアを出したり、実現させたりする上で大切にしていることは?
アイデアは、どれも生活の中で「こうなったらいいのに」と思うことですね。例えば市役所のエレベーターの端にある椅子は、中に非常用の水と簡易トイレが入っています。エレベーターに乗っている時に、「今エレベーターが止まったらどうしよう」と考えて、実現できたことです。平常時はちょっと腰掛けたり荷物を置いたりできる椅子になっていて、日頃からあったらいいなと思うものを考えることが大事かなと思います。
あとは、相手の立場に立って考えること。変なわだかまりを持たないで、みんなと仲良く話すことが大切だと思っています。
ー最後に、市で初めての女性議長になられての思いと、今後の展望を教えてください。
これまで、議長は男性ばかりでなぜ女性はなれないのかと不公平を感じたことはありました。でも周りに言うと「だって女だもん」と言われてね、当時はそれが自然だったんです。いま、第70代市議会議長に就任させていただき、時代が変わったなと感じています。市職員の方々にも支えていただき、ありがたいですね。
議員になった当時は「よく旦那さんが許したね」とも言われました。なかなか、主人に言葉では伝えきれていない面もありますが、私がやりたいようにやらせてくれるお父さんだからこそできたと感謝しています。
子育ての支援や女性目線の質問をしてきて、市民の皆さんからみると変わっていないと感じるかもしれませんが、以前と比べると、まちで行われている取り組みも、市街地の無電柱化などによって風景も変わったと思います。今後も、子どもだけでなく大人も高齢者も、尊厳を基点に幸せなまちづくりを進めて参ります。女性だから、母親だからこそできる、「育む」まちづくりをしていきたいです。
真岡市議会議員インタビュー・荒川洋子さん (PDFファイル: 852.4KB)
取材、文章、写真:粟村千愛(真岡市地域おこし協力隊)
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更新日:2026年03月31日