火起こし
皆さんは、日頃のくらしの中で「火」に出会うのはどんな時でしょう。夏の花火、台所のコンロ・・・。あまり多くは思いつかないかもしれません。電子機器のおかげで、調理はかなり楽になりましたが、「火」そのものを目にする機会が少なくなりました。
しかし、大昔の人類はどうだったでしょうか。彼らは「火」を使うことで生きのび、文明を発達させてきました。自然教育センターでは、その原始的な火起こしを体験することができます。
このページでしっかり事前学習をして、太古の人類の知恵を実感しながら、実際に自然教育センターで火を起こしてみましょう!
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どうやって火を起こすんだぴょん?
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もちろん、マッチやライターを
使わずに火を起こすよ! |
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火の起こし方は様々な方法があります。
自然教育センターでは、次の3つの方法で火起こし体験ができます。着火までの仕方を説明しますので、よくここで事前学習しておきましょう。
ページの最後には、自然教育センターの先生による「火起こしチャレンジ」の記録をのせました。児童生徒の皆さん、先生方!この記録にチャレンジしてみませんか?!
まいぎり式
軸にはずみ車があり、ヒモのついた横木を上下することで、楽な力で勢いよく回すことができます。 初心者におすすめの火起こし方法です。
使う道具
まいぎり式で使う道具はこの写真のとおりです。
左が火きり弓
右が火きり板
軍手を使いましょう。
手順
- 木の板の上に火切り板をのせる。
- 火きり弓の軸を火きり板のくぼみに当てる。
- 火きり弓の軸にヒモを巻き付ける。
- どちらかの足で火きり板を押さえ、横木をすばやく上下に動かす。
5. 早い人で1分もすると白い煙が上がってくる。
6. V字の切り込みから黒っぽい木の粉が出てくる。これが「火種」。
7. もうひと踏ん張り!V字の切り込みに木の粉がたくさんたまってくる。
8. 煙が棒にまとわりつくぐらいになったら、着火へ。
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コツをつかめば 体力に自信がなくても火を起こせるよ!
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軸とくぼみが、ずれないように 回すといいぴょん。
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ひもぎり式
ふたりで協力して火を起こす方法です。
使う道具
ひもぎり式で使う道具は写真のとおりです。
左から
押さえ板
火きり棒
ヒモ
火きり板
ふたりとも軍手をつけましょう。
手順
- 木の板の上に火きり板をのせる。
- 火きり棒の先を火きり板のくぼみに当てる。
※くぼみのV字の溝が押さえる人(写真では左の人)の側にするとよい。 - 押さえる人が、押さえ板で棒を上から押さえる。
- ヒモを引く人(写真では右の人)が、棒にヒモを2周巻き付ける。
- ヒモを引く人が両手で勢いよく交互に動かして回す。
6. 早い人で30秒もすると白い煙が上がってくる。
7. V字の切り込みから黒っぽい木の粉が出てくる。これが「火種」。
8. もうひと踏ん張り!V字の切り込みに木の粉がたくさんたまってくる。
9. 煙が棒にまとわりつくぐらいになったら、着火へ。
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ふたりの息を合わせよう!
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センターの先生がやったら
一番速く火を起こせたぴょん。 |
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弓ぎり式
ひとりでもできる火起こし法です。写真は右利きの場合です。
使う道具
弓ぎり式の道具です。
左から
押さえ板
火きり棒
弓
火きり板
軍手を使いましょう。
手順
- 木の板の上に火きり板をのせる。
- 火きり棒の先を火きり板のくぼみに当てる。
- 押さえ板を利き手とは逆の手で押さえる
※押さえ板をヒザに当てると安定する。 - 弓をたゆませながら、火きり棒に1回巻き付ける。
※「輪」が弓の内側になるようにする。 - 利き手で弓を前後に動かして回す。
※後半のために最初は張り切りすぎず、体力を残しておこう。
6. 1~2分ほどで白い煙が上がってきたら、勢いよく回す。
※疲れても、止めない!
7. V字の切り込みから黒っぽい木の粉が出てくる。これが「火種」。
8. もうひと踏ん張り!V字の切り込みに木の粉がたくさんたまってくる。
9. 煙が棒にまとわりつくぐらいになったら、着火へ。
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一番きついけど一番達成感があるよ!
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体力に自信がある人はチャレンジだぴょん。
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着火
「火種」ができたら、火ができるまであと一歩です。
でも、油断してはいけません!
がんばってできた小さな火種を大切に扱って、大きな炎にしていきましょう!
※ヤケドに注意です。軍手などに燃え移らないよう気をつけましょう。
火口(ほくち)
「火口(ほくち)」とは、小さな火種を移して大きな炎にするためのものです。
麻ヒモをナイフなどでほぐしたものや、おがくず、柔らかい紙などの燃えやすいもので作ります。
火種を移す
白い煙が残っている内に、火口に火種をそーっと移します。
やさしく手で包み込むように持ち、白い煙に向かって息を吹きかけます。
※まだ熱くはありませんが、小さな火種をさわるとヤケドします!
白い煙がもくもくしてきます。強めに息を吹きかけると急に炎がボッと上がります。
ここで慌てると危険です!
炎を木の板などにのせ、かまどに移しましょう。
写真はバケツに移したところです。
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やったね!火を起こせたね!
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苦労した分、
火を大事にしたいぴょん。
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火起こしチャレンジ記録
自然教育センターの先生方が、火を起こすまでの時間を測りました。
結果は以下のとおりです。
日時 | 令和6年2月7日(水曜日)15時 |
天気 | 晴れ |
気温 | 摂氏7度 |
湿度 | 48% |
最速タイム | 平均タイム | |
まいぎり式 | 3分23秒 | 5分12秒 |
ひもぎり式 | 1分21秒 | 3分48秒 |
弓ぎり式 | 2分12秒 | ー |
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よい記録はセンターに掲示するよ!
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ぜひぜひチャレンジしてねぴょん。
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この記事に関するお問い合わせ先
教育委員会 自然教育センター
〒321-4365
真岡市柳林1140番地2
電話番号:0285-83-1277
ファックス番号:0285-83-1278
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更新日:2024年02月15日