気候変動の影響への適応

更新日:2023年03月27日

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気候変動による影響と対応の必要性

近年、地球温暖化の進行が原因といわれる気候変動に影響が各地で深刻化しています。 こうした気候変動による影響は、今後もさまざまな分野で顕在化すると考えられ、真夏日や熱帯夜の増加による熱中症リスクへの対応、農業における高温対策技術等の普及、大雨に伴う水害への対策など、分野横断的な対策の実施が求められています。

緩和策と適応策

地球温暖化による気候変動への対策には、地球温暖化の直接の原因ちされる温室効果ガスの排出を抑制する「緩和策」と、気候変動の影響に対して自然や社会のあり方を調整する「適応策」があります。 これまで広く知られてきた「緩和策」の実現に加え、すでに起こりつつある気候変動の影響にあれかじめ備え具体的に対処していくための「適応策」も重要です。

  • 緩和とは・・・人間社会や自然の生態系が危機に陥らないためには、実効性の高い温室効果ガス排出削減の取組を行っていく必要があります。温室効果ガスの排出抑制に向けた努力が緩和策です。
  • 適応とは・・・緩和策を実施しても温暖化の影響が避けられない場合、その影響に対して自然や人間社会のあり方を調整していくことが、適応策です。
気候変動1

出典:気候変動適応情報プラットフォーム

適応策の例

世界でも日本でも、これまで過去100年間、気温が上昇していることから、今まで育っていた農作物がうまく育たなくなったり、過去の観測記録を上回る大雨などによる気象災害が起きたり、暑さが厳しくなって病院に運ばれる人が増えており、気候変動の影響がもうすでにいろいろなところで現れています。

気候変動2

出典:気候変動適応情報プラットフォーム

気象災害から暮らしを守るための『適応』

大雨による河川や下水道の氾濫、それにより生じる浸水被害を防ぐためのインフラ整備、いざという時に安全に避難するための警戒避難体制の強化をすることも、被害を減らすための「適応」です。 私たち一人ひとりが天気予報や防災アプリ、ハザードマップや避難経路を確認し、気象災害に備え身を守ることも重要な「適応」の1つです。

気候変動5

出典:気候変動適応情報プラットフォーム

健康を守るための『適応』

気温の上昇により、熱中症のリスクが高まっています。また、病気を運ぶ蚊などが北上するといった影響が出ています。 帽子や日傘で日射しを遮ったり、こまめに水分補給・塩分補給すること、エアコンを上手に利用するなど、一人ひとりが自身の健康を守るために行動することも立派な「適応」です。

気候変動3

出典:気候変動適応情報プラットフォーム

食を守るための『適応』

気温の上昇や強い日射、降水量の変化などにより、お米や野菜、果物などの農作物に品質低下という影響が出ています。 お米であれば高温に強い品種への変更や作付け時期の調整、野菜や果物であれば日よけで強い日射から守ることなどが「適応」といえます。

気候変動4

出典:気候変動適応情報プラットフォーム

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