所信表明

更新日:2025年05月28日

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私は、2003年の初当選以来、市議会議員として22年間、市民の皆様の声に真摯に耳を傾け、地域の課題解決と発展に努めてまいりました。
昨年、市制施行70周年を迎えた本市の躍進は、皆様ご承知のとおりでありますが、私のこれまでの経験を振り返り、改めて実感しているのは、この真岡市には、多様な地域資源があり、そして何より、地域で活躍されている多くの市民の存在があるということであります。
こうした地域資源と市民の力こそが、本市の発展を支えてきた原動力であり、今日の真岡市があるのも、先輩諸兄をはじめ、議員各位、そして市民の皆様のたゆまぬ努力と研鑽の積み重ねによるものであると、私は確信しております。
近年、我が国は人口減少や少子高齢化による働き手不足、異常気象や災害の増加、急速に進むデジタル社会への適応など、多岐にわたる課題に直面しており、これは本市においても例外ではありません。こうした状況に対応し、本市が持続的に発展を続けていくため、「JUMP UP もおか~だれもが"わくわく"するまち~」を本市の将来都市像として掲げ、若い世代を含むすべての人が「真岡に住みたい」「働きたい」「子育てしたい」と希望を抱き、未来を描けるまちの実現を目指し、様々な施策を展開してきたところであります。
このような中、私は今後の市政運営において、山積する課題解決の鍵は、「人そだて」にあると考えております。未来を担う人材を育むため、子どもを産みやすく、育てやすい環境をさらに整え、安心して子育てができるまちであること。この地域の産業を支える人材が育ち、若い世代が地域に根付き、誇りを持って暮らせるまちであること。世代や性別、障がいの有無にかかわらず、誰もが活躍できる機会を創出し、より多くの人が輝けるまちであること。このようなまちとなるための環境を整えることが、本市が持続的に発展していくために大切なことと考えております。
そのために私は、「真岡市総合計画2025-2029」を着実に推進し、『選ばれる都市(まち)もおか』の実現に向け、選挙公約として、『一人一役! 全員主役!』~みんなでつくる もおかの未来~ を理念に掲げ、市民の皆様との絆を大切にし、対話・協働・連携を深めながら、真岡市の新しい未来をつくるための7つのまちづくりの柱を示させていただきました。

まず、第1点目として、「子育て世代にもっと選ばれるまちづくり」であります。
若い世代が安心して子育てできる環境を整えるため、0~2歳児の保育料無償化を実施し、子育て世代の負担を軽減してまいります。また、移住・定住支援の拡充と相談機能の強化を図り、若い世代の真岡市定住を促進してまいります。

第2点目は、「子どもたちがもっと元気に成長するまちづくり」であります。
子どもたちの健やかな成長を支えるため、学校給食の無償化とオーガニック化を推進し、健康的な食環境を提供してまいります。さらに、小中学校体育館へのエアコンの早期設置により、快適な学習環境を整備いたします。学力向上プロジェクトの推進では、全国レベルの教育を目指すとともに、読書教育を充実させ、子どもたちの学習意欲を育んでまいります。また、不登校や特別支援教育の相談機能を強化し、誰もが安心して学べる環境を整えてまいります。

第3点目としては、「若者がもっと働きたくなるまちづくり」であります。
地域経済の活性化を進め、若者の雇用を創出するため、真岡てらうち産業団地の早期完成と分譲促進により、企業誘致を加速させ、企業の本社や研究開発機能の移転を促進し、雇用機会の創出と産業競争力を強化してまいります。また、商工会議所や商工会との連携を強化し、地元企業や起業家を支援してまいります。

第4点目は、「高齢者や障がい者がもっと輝けるまちづくり」であります。
誰もが安心して暮らせる街づくりを推進するため、生活習慣病や脳卒中予防の強化により、健康寿命を延ばす施策を推進するとともに、老人福祉タクシー事業など、真岡市独自の「オンリーワン事業」の展開により、高齢者の移動を支援してまいります。

第5点目は、「災害にもっと強いまちづくり」であります。
防災力を強化し、市民の安全を守るため、避難行動マニュアルを再精査し、大規模災害への備えを強化いたします。また、災害図上訓練やマイ・タイムラインの普及、防災リーダーの育成促進を通じ、市民の防災意識向上を図ってまいります。

第6点目は、「地域の財産をもっと誇れるまちづくり」であります。
真岡市の魅力を最大限に活かした地域活性化を進めるため、いがしらリゾートの新たな観光資源づくりを行い、地域の魅力をさらに発信してまいります。また、「中心市街地リノベーション事業」の推進により、賑わいのある市街地を創出し、スマートインターチェンジの実現に向けた調査研究を進め、交通利便性の向上を目指してまいります。
第7点目は、「市民の声がもっと反映できるまちづくり」であります。
市民の声を積極的に反映し、協働のまちづくりを推進するため、まちづくりプロジェクトや若者会議のさらなる充実を図り、市民の意見を積極的に取り入れてまいります。また、複合交流拠点施設「monaca」における市民協働組織の支援強化を通じ、地域活動の活性化を促進してまいります。加えて、「コラボーレもおか」のミーティングルームを増設することにより、市民参加型のまちづくりを推進してまいります。

さて、我が国を代表する哲学者であった森信三氏は、生前に「日本は2025年に立ち上がるであろう。しかし、その再起再生の原動力になるのは、二宮尊徳の教えに基づくほかない」と語っていたと言われています。2025年、報徳仕法発祥の地であるこの真岡市から、国全体に向けて元気なまちづくりを発信していけたらと考えております。
そして、この素晴らしい真岡市を、次世代を担う若者や子どもたちに胸を張って譲り渡していくため、私が先頭に立って、多くの施策をスピード感を持って推進し、議会をはじめ、より多くの市民の皆様のご意見を伺いながら、市民重視のまちづくりを進めていく所存であります。
 

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