設計者について
遠藤 新(えんどう あらた)氏 1889~1951年

「建築家遠藤新作品集」より
略歴
- 福島県相馬郡福田村(現新地町)出身
- 第二高等学校を経て東京帝国大学建築学科卒業
- 明治神宮の建設に関わる
- 帝国ホテルを設計したフランクロイドライトの設計事務所に勤める(1917年~)
- 文部省学校建築企画協議会員を務める(1949年~)
代表作品
- 自由学園明日館(東京都西池袋・1922年・F.L.ライトと共作・重要文化財)
- 旧山邑邸(兵庫県芦屋市・1924年・一般公開・重要文化財)
- 自由学園目白講堂(東京都豊島区・1927年・重要文化財)
- 自由学園南沢キャンパス(東京都東久留米市・1930年・国登録文化財)
- 甲子園ホテル(現・武庫川学院甲子園会館・兵庫県西宮市・1930年)
- 笹屋ホテル(現・戸倉温泉笹屋ホテル豊年虫・長野県千曲市・1932年・国登録文化財)
- 如蘭塾(佐賀県武雄市・1942年・国登録文化財)
久保講堂の設計
世界的水準の建設美を誇る久保講堂の設計施工は、当時の日本建設界に名声高かった遠藤新博士によるものです。彼は、帝国ホテルを設計した米国人建築家フランク・ロイド・ライト(1867年~1959年)博士の高弟の一人です。建築にあたっては、その土地と自然と人と環境との融合を図り、建材・工法は欧米の近代建築様式を取り入れた素晴らしい建物です。
また、ステージの半円形の構造などにより、音響効果にも優れ、音の反響、増幅を利用し、遠くまで聞こえるよう綿密に計画、設計された建物です。両側の塔は、単に展望台があるだけでなく、換気に大きな役割を果たしています。使用する児童のことを第一に考えた設計なのです。使用した木材についても、その後の反りまで考慮し、木材をそろえ、木取りをして建築しました。
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更新日:2023年03月27日